なぜクリエイトブックスの本はAmazonでしか売らないのか?

   

この記事は 0 いいね!されています。(以下はリニューアル後の数値です)


_shared_img_thumb_OY151013249932_TP_V

やった注文ゲット!書店からの電話は嬉しいもの。 なのになぜ断ることもあるのか?それにはちゃんと、理由があるのです。

こんにちは、クリエイトブックスの岡山泰士です。
最近、埼玉の書店と広島のチェーン店さんから
「本を注文できますか?」とお問い合わせ頂きました。

おそらく、クリエイトブックスから出版した本を、
お客様がご注文したいと書店さんにお尋ねしたのでしょう。

「クリエイトブックスの本はAmazonでのみ扱っています」とお伝えすると、
「それでは、お客様にそう伝えますねー」とのこと(笑)
同じ書店さんどうしのライバルというより、お客様を大事にされているのでしょう!

普通だったら喜ぶべき書店さんからのご注文を、なぜCBは断るのか?
それには3つの理由があるのです。

理由①書店・取次流通の問題

もし本屋でほしい本が欠品だった場合、
「お取り寄せに1週間ほどかかります」
と言われることがよくあります。
それでも本があればいい方で、2、3日たってから
「在庫切れでした」「絶版でした」という返事が届くこともありえます。

Amazonだったら、在庫状況がすぐ分かるだけでなく、
都内なら、早ければ当日に本が届いたりします(笑)
しかも送料無料ですから、本屋に行く時間や交通費を考えると、
ついついスマホで隙間時間に注文「クリック!」という人も多いのではないでしょうか。

一般には、書店に本を卸すには、取次という会社に口座を開く方法が採られます。
でもその実体は、取引条件が非常に厳しい(悪い)のです。
掛け率は低いし、支払いは半年以上先(苦笑)
しかも買い取りではなく「委託」なので、売上がいくらなのか、先々まで全く見えません。
これでは、出版社はとてもやっていけません。

一方で、お客様が書店で注文してから本が届くまでに何日かお待たせしてしまうことも
普通ですから、Amazonのスピードにはとても太刀打ちできません。

読者のメリットと出版社のメリットを考えると、やはりAmazonに分があるのです。

理由②Amazonは国内最大の書店だから

全国の紀伊國屋書店64店舗、TSUTAYAチェーン742店舗。
Amazonは、それを上回る販売力があります。
しかも成長率が非常に高く、このご時勢に2桁成長を続けています。

しかも、「すぐ届く、無料で届く」を一貫しているAmazon。
「倉庫こそアマゾンの最大の資産」と喧伝して止まないAmazonのCEOジェフ・ベソス氏。
巨大な赤字を抱えながらコツコツと倉庫への投資も続け、市場シェアを上げ続けています。

インディーズ出版のCBとしてはもっとも可能性が高いところをチョイスした結果が
Amazonでの販売となった訳です。

理由③ネットでの販促活動と親和性が高いから

著者さんにとって、自分が本を出したことを告知することはとても大切です。
一番簡単に、誰でもできることといえば、Facebookやアメブロ、あるいはLINEやTwitterで
「本を出版したよ!」とアナウンスすることでしょう。

これは、ほぼお金がかかりませんし、
どんどん人脈を広げていけるので、効果も実感できて、なかなか楽しい作業になります(笑)

誰でも90日間、毎日ブログやFacebook投稿を続ければ、
あっという間に4桁(千人規模)の人に「告知」することができるのです。

当然、ネットの集客とネットの販売は親和性が高いので、
そのまま販売実績に結びつく可能性があります。
告知と販売、そして売上まで。一貫してインターネットで成績をあげれば、
それが行く行くはリアル店舗での販売増にもつながることも期待できます。

まとめ

戦後、GHQの指導でできた2大書店取次会社、日本出版販売とトーハン。
この2大取次が日本の出版流通を一手に担ってきた時代も、今や転機を迎えています。
紀伊國屋書店+大日本印刷連合軍とも言える「出版流通イノベーションジャパン」から
取次が本を売ってもらう「事件」が発生したのは記憶に新しいところです
(村上春樹著『職業としての小説家』スイッチパブリッシング刊)。

Amazonは出版社との直取引を進め、確実に「中抜き」が進行しています。
新興出版社や、中小出版社に厳しい取引条件を掲げていた取次も、
今からその取引条件を変えることもできず、
今後ますます事態が難しくなることが予想されています。

「取次ぐ」だけではなかった取次の機能と役割がいま、その真価を
問われているといっても過言ではないでしょう。

クリエイトブックスの本、これからも当面はAmazonさんのみでの販売となりますが、
著者のファンの方はぜひ、著者さんから直接お買い求めください!
きっと喜んでサインをしてくれますから〜(^0^)/

ロゴ
PS
大宮の三省堂書店さんとTSUTAYA 伊勢丘店さん、ゴメンナサイ〜m(_ _)m
日版の窓口担当さん、たぶん口座は今後も開きません〜m(_ _)m


 - amazon出版