「ブログを書いたら出版社からお問い合わせがあった」
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学ばれたこと、気づいたこと、自分の成長のプロセスなどをブログを通じてシェアして、フォロワーさんも少しずつ増えていらっしゃいます。
ところがある日、某出版社の「編集者」から
「本を出しませんか?」お問い合わせが入ったというのです。
そんな時、あなたならどうしますか?
「まだ実績も少ないし.......でも本が出たら嬉しいな」
「いつか本を出したいのは事実」
「そんなにブログ記事も書いてないのに、なにを書いたらいい?」
そんな疑問に、出版業界27年目の編集長がお答えしましょう!
●アメブロは営業ツールでもあるが、営業される場でもある
お問い合わせがあった会社のホームページを見てピンときました。
著者さんにもお金を出してもらって、本を出版するというビジネススタイルの会社だったのです。
これはいわゆる「自費出版」とも少し違い、著者としてのブランディングを手に入れるための営業ツールとして出版をお勧めされるパターン。つまり「一緒に本を出しませんか?」という営業メールだったのです。
少しがっかりされたかもしれませんが、本を出すことが悪いわけでもなければ、お金を出すことが悪いわけでも、もちろんありません。
実績を積まれて、ファンも増えて、
同業者との「違い」や「独自性」もご自分で研究された暁には、
本を出すことで読者との出会いの場が生まれるでしょうし、その読者の中からご自身のお客様になる方もいるでしょう。そうやって結果的に「投資」が回収されることもあるでしょう。
ただ、オファーが来た会社からの条件や話の内容、あるいは本の編集方針などをじっくりと検討して、冷静な判断をされることをお勧めしています。
●自費出版がわるい訳ではない
自費出版でスタートして、その後、何万部も売れた本が実際にあります。
宮沢賢治だって、遺族が少ない資金を元手に、賢治が残した原稿をもとに本を作ったところから出版がスタートしました。
ただ、多くの自費出版が「本を作ること」が目的になってしまい、読者のためにも、最終的には著者のためにもならなかったというケースが多いのも事実。
「何社も原稿を持って回ったけれど、すべて断られた」
「それでもどうしても、本で伝え残したいことがある」
そういう情熱がある方には、自費出版でスタートして、ファンを増やし、社会に貢献していくという方法もあります。
要は、自分のための出版か、あるいは誰かのための出版か。
そこさえはっきりしているのであれば、「自費出版」も表現の一つです。
自由に本を出せるチャンスを存分に活かしていただければと思います。
●「企業出版」という方法もある
某出版社のセカンドレーベルでは、「企業出版」という出版スタイルを提唱されています。
これは、会社や商品・サービスの宣伝目的で、「広告宣伝」の一環として出版をお勧めするもので、相当な費用がかかります。
出版の条件も様々で、全国に配本されるのか、初版部数は何部なのか、印税はあるのか、あるとしたら何%なのかを事前に確認しましょう。
そういったことを確認した上であれば、投資回収することもできるでしょうし、むしろ積極的に「企業出版」に投資してビジネスにレバレッジを効かせ、売り上げを伸ばしている例も多数あるのです。
●いきなり高いハードルを目指さなくてもいい
これまでも何度かブログにも書いていますが、商業出版のハードルが高いのは事実ですが、その高みを越えるために、一気に飛ぶ必要もありません。
スモールステップで徐々に力をつけ、筆力をつけ、ファンを増やし、並行してマーケティングの仕組みも作りながら「商業出版」を実現させるのが、現実的で、誰にでもおすすめできる確実な方法です。
ですから、最初は小冊子でも、Kindleでもいいし、最近流行りのオンデマンド出版でもOKです。
小冊子から始めて、商業出版を成功した人もいるし、オンデマンド出版からベストセラーになり、その後商業出版を実現した人もいます。
ご自分で目指されるところがあるとしたら、それはなにか。
その実現のために「出版」を生かすとしたら、どうするのがベストか。
出版は目的でもゴールでもなく「手段」です。
そう考えれば、本がマーケティングのツールにもなるし、ビジネスを成長させるのに欠かせない社会的信頼を獲得することも実現できます。
ぜひご自身のビジョンや目的に沿って、「出版」というスキームを活用し、読者を通じた社会に貢献することを志していただければと思います。
CB