紙書籍と電子書籍が逆転する日

      2021/06/20

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コロナ禍でリアル店舗が苦しむ一方で、オンラインマーケットが急成長を続けています。
いわゆる「巣ごもり需要」により、ガーデニングやクッキング、免疫関連の商品などを中心に急成長しました。

20年来の右肩下がりの書籍市場でも、「巣ごもり」関連の本がよく売れました。
特にアマゾン関連は急成長をしており、書籍売上だけでも20%超(昨対)という数字をある版元さんから聞いています。

実はこの傾向は最近始まったものではなく、「黒船襲来」と恐れられたアマゾンKindleが
日本でスタートした2011年からのトレンドです。
当時すでにiBook(Apple)、シャープのザウルス、ボイジャーなどの電子書籍フォーマットが存在していましたが、
Kindleが市場で優位になるのにさして時間はかかりませんでした。

このまま電子書籍は快進撃を続けることは間違いありませんが、ではいつ紙と電子の市場規模は逆転するのでしょうか?

●電子書籍は2025年に紙書籍を逆転する

全国出版協会・出版科学研究所によると、2020年の紙+電子出版市場(推定販売金額)は、前年比4.8%増の1兆6168億円ですが、紙が1.0%減と小幅なマイナスだったのに対し、電子書籍は3931億の28.0%増と大きく貢献しています。
最も単純な市場予測になりますが、仮にこのまま電子書籍市場の成長が続けば、2025年には紙と電子の市場規模は逆転します(下図)。

全国出版協会・出版科学研究所によると、2020年の紙+電子出版市場(推定販売金額)は、前年比4.8%増の1兆6168億円ですが、紙が1.0%減と小幅なマイナスだったのに対し、電子書籍は3931億の28.0%増と大きく貢献している

 

●電子書籍はなぜ手放せないか?

実は僕も、最近はもっぱら電子書籍を買っています。
紙の本と本棚は、相当数を処分しました。
おかげで部屋が広くなりました。

おまけにスマホ1台で何百冊でも本を持ち歩けるわけですから、
こんなに便利なことはありません。
旅先で、出先で、ちょっとした隙間時間に
いつでも読書が楽しめます。

おまけに、紙もインクも不要ですから、とてもエコです。
絶版も在庫切れもないし、欲しくなったらいつでもどこでもすぐ買えるのです!

もう1つ電子書籍が手放せなくなった理由があります。
それは、音声再生機能です。

iPhoneには最初からテキスト読み上げ機能がありますから、これをオンにするだけで
Kindleで「耳読書」が楽しめます。追加費用も全くかかりません。
同音異義語は不得意ですが、そこはご愛嬌。
おかしいと思ったときだけスマホの画面をチラ見しますが、
慣れてくるとそんなことも気にせず「耳読書」を続けることができます。

最近では3倍速ぐらいで聞くので、一冊を大体3時間ぐらいで読み終えることができます。

速読よりは遅いのですが、移動中や雑事の合間に読書を続けられるので、
一日一冊を読むのはまったく苦ではありません

もちろん耳で聞くよりも目で読んだほうが記憶の定着率は高いのですが、
余裕があるときはスマホ画面を指でめくりながらフォトリーディングをして
大体の内容を復習しています。

また1つのアカウントで複数のデバイスにダウンロードすることができるから、
僕はスマホで読書し、奥さんはタブレットで読書することも可能です。

紙の本より少し安い、欲しい本がすぐ手に入るので、
1冊読み終えたら関連本をすぐダウンロードして読み続けるといったぐあいに
「芋づる式読書」をしています。これも電子書籍ならノーストレスでできます。

おかげで自分の知識が広がっただけでなく、
社会の出来事を複眼的にとらえることができるようになってきました。
「教養の幅を徐々に広げている」そんな実感があります。

●電子書籍を出すなら、巻末に読者プレゼントを!

僕がプロデュースさせていただく書籍には全て、
巻末に「読者プレゼント企画」を入れています。

本をご購入いただき、最後まで読んでくれた方には
何かしらお礼をしたいという気持ちとともに、
できれば読後にもつながっていただいて、

「もっと本格的に学びたい」
「今すぐにでも実践したい」

という読者の声にお応えできるように準備をしているんです。
もちろんこれを「ダイレクトマーケティング」と呼ぶこともできるのですが、
むしろ「著者と読者のパイプ役」としてお役立ていただくことで
著者・読者・版元、そして社会にも貢献できると考えています。

僕もこれまでたくさんの「読者プレゼント」を受け取ってきたので
(その多くは動画・音声・勉強会参加券など)
その恩返しという気持ちもあります。

ぜひこれから本を出版する人は、紙・電子ともに
「読者プレゼント」を企画していただきたいのですが、
紙ならQRコードを読み取る手間が必要ですが、
電子書籍ならワンクリックで済むのでよりスマートです。

この一手間減らすことの積み重ねが
マーケティングの成功を左右するのでぜひ、
あなたも電子書籍を出版して、
読者(=未来のお客様)とつながってください。

●まとめ「電子書籍12のメリット」

  1. 電子書籍市場はこのまま急成長を続け、2025年に紙を逆転(市場性が極めて高い)
  2. 安い(紙新刊より1、2割お得)
  3. 早い(即ダウンロード)
  4. 便利(持ち運べる)
  5. 本棚不要(家が広くなる)
  6. ラク(音読も可能)
  7. エコ(紙もインクも配送も不要で温暖化防止に貢献)
  8. 時短(音読時に再生スピードアップ)
  9. フォトリーディングに最適(ページをめくりやすい)
  10. 複数端末利用も可(家族で利用可)
  11. 読書の幅が広がる「芋づる式読書」にも最適
  12. プレゼント企画で読者とつながりやすい(マーケティング)

あなたはまだ「紙の本」派ですか?
ぜひ、電子書籍の素晴らしい世界も体験してみてください!

CB


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