【成功事例】地域の歴史を掘り起こした初出版で新聞3紙に掲載!

   

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今回お届けするのは、地域に根ざした活動をされている方がまとめた「歴史書」です。
 
 

一見地味なテーマながら、読売・朝日・東京新聞3紙に著者インタビューが掲載され、小さな反響を呼び起こしました。
その経緯をお伝えしますので、一つの成功事例として参考にしてみてください。
 

●本書の構成

これまで埋もれていた地域の歴史を発掘し、300年続いた江戸幕府が終焉を迎える一つのきっかけともなったと言われる事件、「武州世直し一揆」について、わかりやすく解説した良書です。
市井の農民たちが立ち上がり、時の権力者や商人たちに鎌や斧を持って抵抗を試み、一時期は10万人を越すうねりとなったにも関わらず、わずか1週間ほどで鉄砲隊の前に散っていった民衆たち。
 
そこにどんな決意や願いがあったのか。
 
情報伝達手段もない時代に、なぜ10万もの民衆が賛同したのか。
その後の数々の打ちこわしや一揆、明治時代の秩父事件にも通じる歴史の流れがどのようなものであったのかが民衆の息吹とともに蘇る構成になっています。
 
無謀とも言える武装蜂起のきっかけとなったのは、実は金の内外価格差でした。
特に日本では銀の価値が相対的に高いこともあり、海外から投機マネーが大量に流れ込み、
国内の金の流出が続いていました。
このことがインフレと米価上昇、そして貧富の差の拡大へとつながるのです。
 
期を同じくして絹糸の国際価格が暴落。養蚕が主力だった秩父地域に大打撃を与えます。
時は長州征伐に端を発した乱世の時代。増税と経済緊縮、おまけにインフレで、
民衆の借金・質入れも限界となります。

世界情勢など無関係の民衆の敵は高利貸しと質屋。その証文の破棄を迫り、
「断れば打ちこわし」という直接的な行動へと多くの民衆を駆り立てたのです。
打ち壊された村役人や豪商の屋敷520ヶ所と言われる大規模な一揆に発展しました。

 

●専門家の協力と仲間づくり

この歴史を広く知ってもらう目的で開催されたシンポジウムで、二人の歴史研究家が発表を行ないました。
これを契機に、参加した地域の歴史に興味がある人とともに「武州世直し一揆の会」が結成されます。
そして、シンポジウムの資料を携え編集・岡山と最初の打ち合わせがあったのが出版の半年前。
 
それからは何回となく打ち合わせを経て、より読みやすいテキストとなるよう推敲作業が積み重ねられました。
 
とくに歴史研究の発表をされた専門家の発表に加え、地元の中学生向けの歴史授業と子供達の感想文も収録されたことで、一般の読者にとっても共感と理解がしやすい構成になりました。
 

●プレスリリースが効いた!

出版を機にプレスリリースを書いてくれたのは、著者の昔の職場仲間。
もともとプレスリリースの書き方をセミナーで学んでいたこともあり、
昔のよしみで応援することになったのです。
 
東京新聞ではカラー写真付きで取り上げられたこともあり、
広く反響を呼び、本の販売に貢献しただけでなく、
歴史研究会へのお問い合わせも増えたそうです。
 
そして結果的に、本の販売機会も増えて、より多くの読者を獲得することとなりました。
 

 
 

●読者の反応は?

アマゾンから転載してみましょう。
 
・今のように、新聞、TVはもちろんネットなどの情報伝達のツールがなかった時代に、10万人もの人たちが一揆に加わったというのは驚きでしたが、なぜ、どうやって、どのようなルートで広がったのか、ということが図表や地図、写真なども含めて明示されていて、とてもよく理解できました。
 
・「武州世直し一揆」の痕跡があることがわかる口絵写真も添えられており、それを見るだけで150年の時空をこえ、一揆の生々しさ、当時の一揆参加者の息づかいが聞こえてくるようである。
 
・武州世直し一揆が起きた時代は、富裕層と貧困層の分解が進み格差が進行している時代であった。現在も似た状況である。そうしたなかで本書を読み、150年前の人びとがどのような願いを持ち、一揆に立ち上がったのかを考えて見るのも意義深いことではないだろうか
 

●出版後の販促活動

最初は反応が悪かった地元書店でも、
新聞の書評に地元の「歴史的事件」が載ったとあれば態度は一変します。
まとまった冊数を店頭で扱ってくれるようになり、安定して販売数を伸ばしていきました。
 
こうして、一枚のプレスリリースをきっかけに、2次的、3次的に本の存在を知っていただく機会が増えたことが、現在は9刷まで版を重ねた結果に繋がったわけです。
 

●まとめ

ここまでの話をまとめると、
 
・シンポジウム開催
・専門家との連携
・仲間づくり(研究会立ち上げ)
・編集者との共同作業
・プレスリリースからのメディア対策
・書店での販促活動(新聞掲載がきっかけ)
実は最初からこのような全体設計があったわけではありません。
出版の話も、シンポジウムが成功し、研究会が立ち上がり、専門家との連携ができたからこそ。
出版がレバレッジ(てこ)となったことは確かですが、そもそも、シンポジウムという骨の折れる作業を立ち上げた「情熱」あるいは「歴史に光を当てたい」という使命感のようなものがなければ、ここまでの成功はなかったでしょう。
 
マーケティングはその情熱や使命感を加速・拡大させる「装置」にすぎません。
逆に、どんなに素晴らしいマーケティングや出版スキームも、最初のアクション(シンポジウムや出版)がなければ機能しません。
 
今回はビジネスとは無関係のテーマでしたが、一つの参考事例として心に留め置いていただければ幸いです。
 
CB
 
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