【3人の小さい男の子を育てながら、出版の夢を実現した主婦の話し】
2020/06/21
この記事は 0 いいね!されています。(以下はリニューアル後の数値です)
そんなセリフを何百人もの人から聞いてきました。
もちろん、そのお気持ちも、忙しさもよーーく分ります。(笑)
でももし、3人の小さい男の子(7、5、3才!)を抱えながら、
原稿を自ら書き進めて、
「本を出版してホンモノの著者になる」
「人生経験を活かして専門家になる」
という夢を同時に実現した方がいたら、
あなたならどう思いますか?
よないやまももこさんは、
かつて編集、ライターの仕事をしていたとはいえ、
長らく子育てに専念する専業主婦でした。
それが数々の出会いがきっかけとなり、
元気いっぱいの3人の男の子たちのお世話をしながら、
とうとう「人生初の本」を書きあげたのです。
そのうえ、自分の人生の棚卸しを通じて
「専門家」としてのキャリアをスタートしました。
それもわずか半年のあいだで!
今回はそのヒミツをインタビューさせていただきました。
目次
■半年で本を書いて「専門家」になった秘密は?
まずは自己紹介からお願いしていいですか?
はい。はじめまして!
今年の9月に始めて本を出版させていただきました。
『ほめ活で 人生すべてうまくいく』という本です。
息子が三人いますが、
実は、ほめる子育てをしようとして「挫折」した経験があります。
長男が4歳のとき「自閉症スペクラム」と診断されたのです。
いくらほめても言葉がうまく伝わらなかったんです……。
結婚前は取材・編集の仕事をして元気に全国を飛び回っていたのですが、
結婚・出産後の子育ては最初、本当にうまくいきませんでした。
そしてとうとう、うつ病直前にまでなってしまいました。
■「もう、どうにもならない…」からの気づき
絶望していたころ、気づいたことがあったのです。
子どもを「ほめる」前には、まずは自分自身の「感覚」とつながることが大切だ!と。
あまりの忙しさに長らく自分を見失っていたのです。
そこで、子育てはいったん夫に任せて、外に出て働き始めました。
そして、自分が好きなこと、興味があることをどんどん実践して行ったのです。
結果的に、主人は子育てが私よりも上手になっただけでなく、
長男もとても落ち着き、普通学級に通うことができました。
だから、この体験を自分だけのものではなく、
一人でも多くの方のお役に立つようにと
今回、本を出版させていただきました。
お茶会などを通じて「ほめ活」を広める活動をしていますが、
少人数で、お一人お一人のいま感じていることをシェアしたり、
それを人に伝えることをしていただきます。
というのは、自分の気持ちを素直にを伝えることができない人が少なくないのです。
そういうことが練習できる「安全で信頼できる場」をご提供しています。
感じたことを素直に提供して交流できる場をつくっています。
「自分は何でコレができないんだろう?」
たとえばそういうことも向き合えて、共感しながら、話したい人が話せる場です。
お互いがお互いの声に耳を傾ける、感じたことを共有しあえる。
そんな「ほめ活」実践体験の場をご提供しています。
といった素直な気持ちを目の前の人に伝える生き方です。
自分の感性を信じて、それに身をゆだねて、自分を満たしながら、
愛と信頼をベースに、感じたことを伝えるのが「ほめ活」です。
「愛をめぐらせよう!愛を循環させよう!」を合い言葉に活動しています。
私自身「ほめよう」と特に思っていなくて、自然体でいいのです。
目の前にいる人の良いところをみて、感じて、それを伝えれば、
相手にとってのほめ言葉になる。それが「ほめ活」です。
私は相手を普段「ほめよう」とあまり思っていなかったのに、
「ほめ上手」といわれて、どうしてかな?と思っていました。
それは相手の良いところを見て、
「それすごく良い!」
と感じたことをすぐに伝えていたのです。
「こんなに一生懸命!」
「すごい!こまかい!」
そういうシンプルな言葉掛けなんですが、
それを相手の方が「ほめられた!」と感じて下さっただけなのです。
そして、ほめられた人は表情が明るく元気に変わったり、
生きるエネルギーがわいてきて、生き生きしてきたり。
普段からそういう心と心が通う交流をしています。
■東日本大震災で人生観が変わった
「相手が喜んでくれることを伝えよう」
と強く思ったきっかけがあって、
それは2011年3月11日の東日本大震災でした。
当時、1歳になる長男がいて、次男がお腹にいたんです。
仙台で被災したのですが、夫は職場で家に帰れない。
そんなときちょうど、学生時代の友人が、実家が山形だったので、
「ももこさん、ぜひ私の実家に行って!」
とわざわざ言ってくれたのです。
そこで身重だった私は、小さい村の大きな一軒家で一か月半、避難生活をしたのです。
お父さん、お母さんとおばあさんがいて、
お食事、お風呂、お茶碗も洗ってくれて、洗濯もしてくれて…
日々、食っちゃ寝する、身重の身でした。
人によっては
「申し訳なさ過ぎでいられない」
状態だったかもしれませんね(笑)。
耳と口だけは自由に動きますから、
当時、私はお母さんの話しを良く聞いて、
「それすごいですね!」
「知りませんでした!」
「ご飯美味しいです!どうやって作ったんですか!」
といちいち感動したことをそのままお伝えしていたのです。
なにしろ、お米からお豆まで作りながらお役所勤めをされるご両親です。
本当に昔ながらの家で、30キロの米も担げるようなお母さんで、
なにか恩返しすること無いかな?と思いつつも、
私には「ほめ倒す」ことしかできませんでした。
そしてこのことがきっかけで、私自身の「生き方」が変わったのです。
それはある意味人生が変わるようなきっかけだったんですね。
それまでの私は、なにか猛烈にジャッジをしていました。
「自分の思っていることが正しい」と思っていたし、
たとえば怠けてるように見えた人、病気になりましたとか、気持ちが落ち込みましたとか、
うまく物事が対応できませんという人に、厳しい目を持っていたのです。
常に効率的でないといけない、
自分ですべてやるのが良いことと思っていました。
それが妊娠をきっかけに、
「もう、そうじゃないんだ!」
と気づかされたのです。この無条件に助けてくれる環境で生活して、
「人って、こうやって思い切り助けられても本当にいいんだな」
…ということを知りました。
夫とも2週間にいっぺんしか会えなかったけれど、
長男もお腹の子も、安全な場で過ごせたのは奇跡的でした〜!
ちょうど1歳になりたてで、よちよち歩きを始めて、
みんなにおんぶしてもらい、だっこしてもらい、とっても幸せでした!
ちょうど、じいじとばあばに見てもらってる感覚です。
帰省みたいに、いまも毎年行ってます。
おかげさまで、親族みたいなものです(笑)。
その頃も私は夫の良いところを毎日たくさん伝えていました。
「スゴい素敵!」
「今日の服かわいい!」
「買い物ありがとう!もっとこういうのほしい」とか…
最初は「ほめられたこと無い…」とか言っていたのが、
ほめられ慣れてきたのか、だんだん固かった顔が変わってきたんです!
彼は他の誰からもほめ言葉なんて言われない社会的立場だったから…
外では表情をぐっと引き締め、常に自分を無にして、仕事をしています。
でも彼の実家に帰省すると、ぶわーっと顔が変わってすごくいい顔してるんですね!
これは良いわるいではなくバランスの問題で、だからこそ私は家でリラックスの場を創ってあげたいなと。
「良い靴だね!」
「今日もイケテルね!」
「お掃除してくれてありがとう!」
ちなみに、お掃除は私よりうまいんですけど…(笑)
ムリしてないんです、私。
ムリして頑張ろうとすると全然ダメ!
そんなこと考えないで、やりたいことをまずした方が良いですよね。
■「ほめ活」でパートナーシップもうまくいく
パートナーシップで大事にしたのが「あなたが好きだよ」と何度も言ってました。
家族で一緒に暮らしてると、わざわざ
「すごくしあわせ」なんて言わない人が多いと思うんです。
私はしつこく言っていました。
「一緒に暮らせて良かった!」
「結婚できて本当に良かった」と普段から伝えています。
なにか嫌なことを伝えるにしても、
「大好きなんだけど、こうされると悲しいし気になるの……」
という言い方をしています。
一緒に暮らしたいという前提があって伝えるのと、
その前提が無いのとでは伝え方が違いますよね。
本当に一緒に暮らしたいのか向き合うことも必要です。
旦那さんといっしょに暮らしたいの?
そもそもどうしたいの?
夫の顔が変わってきたのはその積み重ねかなと思っています。
当たり前じゃないからこそ、「ありがとう」といえる。
「結婚して8年経ったけど、良く結婚してくれたね!」と今でも言います。
「良くあんな決断したね!お互い」と。
実は年の差婚で、彼は結婚経験者で今回2度目なんです。
最初、私の母は卒倒しそうでした……。
そんな母も今では、夫のことを私よりも信頼しています(笑)。
■パートナーに協力してもらうにはどうしたらいい?
そもそも、どうやったら旦那さん、あるいは
パートナーに協力や応援をしてもらえるのでしょうか?
いま思えば、「できないったら、できない!」と感じたら
その感覚に身をゆだねて観念していました。
ご飯、掃除、洗濯、一切できない状態も体験しました。
「もうできない、助けて!どうしたらいい……」
それを伝えるのが大事です…
夫はもともと子育てスキルは今ほど高くなかったし、
夫が退職して、私が働きに出始めて、それから子育てを体験し始めたのです。
同時に、どんどん私がいなくても切り盛りできる子育てのスキルがアップしていったのです。
「私がいないとこの子ダメなの」
「夜寝ないの」でなく、
いなかったら、いる人がなんとかしないといけない……という環境になれば動くものです。
いつまでも自分が全て仕事を抱えてたら、夫のスキルはアップしません。
いろんな気遣い、子どもが健やかに暮らせるように準備し、促したり……
それを、何も知らないで彼自身も生きていくことになる。
なんでやってほしいのか、そして
「良い夫婦関係で一緒に生きていきたいの」
ということを伝えることが大事です。
止むに止まれぬ事情もあったけど、「こうしたい」をきちんと伝えていたことも大きかった。
「主人の出張の用意、私がしてるの……」という人もいると思います。
うちの場合は、家族旅行のとき、
子どもの下着まで夫が準備できるようになりました。
そういう環境は、自分がそうしてるんですね。
大変と言いながら!(お友達の例)
感じてることを掴んで伝える!まずは信頼して!とお伝えしています。
「夫が全然分ってくれない!もう離婚したい…!」
という人がいたら、なんとアドバイスしますか?
ほめる極意の一つは、無理にほめようとしないことです。
それぞれ違う道を歩む時期だね、という人もいるし……
本当に相手にわかってほしいのか? なんでわかってほしいのか?
それを感じてみるといいでしょう。
まずは相手に伝える前に、自分の気持ちを振り返る。
もしかしたら、「本当は、仲良くしたい!」という気持ちがあるのかもしれないし、
単純になにか責めてるのかもしれないし、何を責めてるか……。
「自分の気持ちを素直に伝えるのが悔しい……」かもしれない。
「ほめる=負けを認めること」、という人もいました。
心の中でも相手をほめられない……とか。
だから、いきなり「ほめよう」とか思うのではなく、
優しく穏やかに生きていきたい……それでも手放せない感情がある。
傷を負っていることもあるので、それを癒しましょう。
そういうときは、まず「自分の声」を拾ってあげる必要がありますよね。
(本当に分ってもらえない……ホント辛かったよね……)
自分が感じていることを、感じて、満たす。
それで、なにかやりたいことがあれば、やる。
お出かけ? 食べる? 話す?
なんでも良いんです。
こうしちゃいけないとか、常識的な枠は置いといて、
かなりお金がかかることをやりたいと思いつくかもしれないけど、
決して「だめ」と言わない!ことが大事なんですね。
「わかってもらえない!」
「つらい!」
「どうしてわかってもらえないんだろう…」
そんなときは、自分に聞いてみるといいでしょう。
インタビューしてみる、自分に聞いてあげるのです。
そして何より「自分の感情」と向き合うこと!
迷っても良いし、怒りがわき起こっても良いです。
その時点で、相手を責める気持ちが出たっていい。
「怒りの感情がわいてきた…」
「すっごく悲しかった…」
たとえそうだとしても、
「で、私どうしたいの?」
と何度も自分に問い直してみましょう。
■後は自分の生き方の選択!
感情はなかなかコントロールできないし、自分でも対処できなくなることが多いと思うのですが、
そういうとき、どうしたらいいのでしょう?
感情をただぶちまけるか、人の気持ちをひとつ分ったなと思うか。
どちらの方向に行くのか。
自分の感情と向き合うと、自分が満たされて行く感覚が得られます。
一方、「自分向き」だと視野が狭くなりがちです。
成長と共に、感情の振り幅がなだらかになって行けば良いな、と思っています。
気持ちが下がったとき、気持ちが底にあるとき、どうしたらいいでしょうか?
感情に身を任せるのではなく、感性にゆだねるとは…
たとえば、「ボーン!」と爆発した後、で、その後どうする?
ということなんです。
そこで「感情」と向き合うのです。
そんなとき、気の済むまでやるしかない!のです。
ドツボにはまらないように、自分が良い状態であるように生活リズムを取っていると良いと思います。
好きなモノやコトをこま目に買ったりやったりしていると、
感情が下がったとしても、好きなことをしているリズムに(比較的早く)戻りやすいもの。
怒りがわき起こったことがあったとしても、そんなとき、自分の誇りに思う部分にフォーカスするといいでしょう。
それでも、すごい憎悪、攻撃的な気持ちがわき起こったところで、
「これもひとつの私の経験」
「これをどう活かす?」
と自分に問うてみて下さい。
なるほど。
それにしても、自分の感情と向き合うの、なかなか難しいですね……。
実は、私自身にもついさっき、そういうことがありました(笑)
やっぱり、すごい感情が出るんだなーと思って、涙を飲んで、
それでも憎んでる相手に制裁を与えるんじゃなく、
宇宙の采配で、最高の因果の法則が働くので、それは任せる、信じてみる。
「私はこの経験をどう活かせるんだろう?」
そうやって自分に問うてみると、不思議とスーッと落ち着けるのです。
人間関係は社会の縮図ですね。
競争、勝ち負け、嫉妬……そういう感情にはどうつきあえばいいですか?
権威によって人の命を踏みにじっている人もいるのは事実です。
個人の欲の問題です。
そういう存在が、戦争を引き起こすのです。
私自身、そういう存在に対する憎悪がわき起こってすごかった!
一人の対象の人が、
世界でどういう風に生きて行こうかという視点になって、スーッと落ち着きました。
私は夫と話していたのですが、
気持ちがクサクサささくれだっていたとしても、話すことは有効です。
発散できてるから、大きいと想います。
話して、話して、一回汚いことも出して……あり得ないことも言っちゃうのです!
……散々やると、気が済むところがあります。
その気持ちを、信頼できる人に伝えるのです!
気持ちを吐き出す場、安全な場で。
それがものすごく大切です。
■「ほめ活」で戦争も無くなる
信頼して自分の気持ちを吐き出せる場所があることは、誰にとっても大切ですね。
旅先で出会ったおじさんに、いろんな動機を話したくなったりすることありますよね。
そういうフラットでピュアな状態ってあるものです。
だれもが「魂の課題」がありながら生きています。
フラットに信頼しあえる関係があると、
「汚いとこ、あるよね。そのうえで、どう生きてこう?」
そういう話せる、吐き出せる場があると良いなと思います。
それがすごく生きやすくなるひとつのポイントかなと感じてます。
自分の感性に身をゆだねて、愛と信頼を持って伝える。
伝えて、伝えあう!
お互いにねぎらったりする。
「大変だったねー、良くきたねー、そんなことあったのに…。」
「良く普通に仕事してるねー」
いたわったりねぎらったりする、そういう褒め言葉でお互いが満たされていくのです!
世界がそうなれば、きっと戦争もなくなるでしょうね(笑)。
私は「感じたこと、なんで言っちゃいけないんだろう!」と小さいときから思っていました。
次男のしゅうくんがアスレチックで遊んでいるとき、ある女の子が次男に
「シュウマイ! シュウマイ!」といってたんです。
「シュウマイって言うな!いやだ!」
って次男は言うのに、しつこく女の子が言う……
その女の子も一緒に遊びたいだけなのに。
大人は仕事だと「そんなのやだ!」といえないですよね。
でも、全身全霊で反応してるしゅうくん。
これが本来の人の姿だと思った。
自分の気持ちを言わないより、悲しいとか、嬉しいとか、言った方が良いですよね。
とても大事なことだと思います。
ちょっと元気が無い人、
パートナーに本音を言えずあきらめている人、
ほめることに挫折した人、
素直に自分の気持ちを伝えられない人、
落ち込んでもうどうしようもない人まで。
明日へのパワーチャージになります!
大事なことなので繰り返しますが、
ほめようと思わなくていいんです。
一人ひとりの中に、あたたかい愛の源泉がこんこんと湧いています。
その「自分のなかから沸き上がってくる言葉」を相手に伝えることができるようになるんです。
そういう安心で、何を言っても信頼しあえるような
誰もがパワーチャージできる場にします!
自分と相手の中にある愛が大きな輪になって、めぐって人びとが笑顔になっていく。
まるで桃源郷のようなユートピアの世界を作って行こうと本気で思っています(笑)。
■出版して良かったこと
「読後わたしの中が「感謝」でいっぱいになりました。」
「忙しさにかまけていた自分を見直す良いきっかけをもらいました!老若男女問わず、すっと読める良い本だと思います。」
「元気がでるし、何度でも読み返したくなる本です。」
「感動と、心震える感じで涙が溢れることが何度もありました。」
「家族や友人みんなに勧めて読んでいます」
そういう、本当に嬉しい感想をいただいて、感動しています。
そんな中に多数の団体さんや協会からお声がけいただきました。
コラボイベントのお話もいただきワクワクしています。
著者や編集者との交流も増えたり、ご縁あった方で出版する人が周りに増えたことも嬉しいです。私も3人子どもがいながら編集者として応援できることも夢のようです。
何より出版したことで、家族の笑顔が本当に増えました。
さらにこれをきっかけに、人と物とお金の豊かさまで溢れるようになったことも不思議です。
岡ビー編集長には、愛いっぱいの「ほめ喝」をいただきながら、本当にお世話になりました。
心から感謝しています。
家族のこと、「ほめ活」を育てる活動、読者の方との交流…
これからも大切に育てていきたいと思います。