読者が著者に変わるとき。白血病の闘病期を書いた青年の物語

      2021/10/14

この記事は 0 いいね!されています。(以下はリニューアル後の数値です)

LINEで送る

こんにちは。
クリエイトブックスのオカビーこと岡山泰士です。
 
いま、ある20代の青年と本を創っています。
Facebookで書き溜めた記事+インタビューで補う作業をしているのですが、
   
全体の構成はできあがっているので、
足りない部分もだいぶ埋まってきていて、
先ほど2時間に及んだ2回目のインタビューが終わったところです。
 
白血病闘病記を書いた土田大介くん。彼の生き方に、僕は多くを学びました。

白血病闘病記『絶対に負けねぇ』を書いた土田大介くん。彼の生き方に、僕は多くを学びました。

 

普段は礼儀正しく一生懸命な彼は、
それまで本を出そうなんて思ったことも無かったというのに、
ある日突然、決意します。
 
「自分も本を出して、世の中の役に立ちたい」
 
ジャンルで言えば「闘病記」なんですが、
ありきたりの闘病記とちょっと違うのは、
 
彼が「お涙頂戴」が大嫌い、というところ。
 
下手なストーリーではなく、
もっとリアルで、生々しいけれど、
厳しい状況をサバイバルしてきた一人の人間の体験を伝えたい。
 
そんな彼の滅多に無い体験が、包み隠さずていねいに綴られています。
 

では、

なにがそんなに彼をかき立てたのでしょうか?
 

本を出すことで、使命を果たす

 
彼は、「骨髄バンク」という白血病患者をサポートする団体のお陰で
手術に成功し、生きながらえることができました。
  
それは一人の女性が命の危機にさらされたことがきっかけで立ち上げた
団体で、たまたまその人は彼と同じ市内に住んでいたのです。
 
手術でお世話になった恩返しがしたくて、
彼は創業者の女性に電話をします。
 
そして、「自分も何かをやりたい」と彼女に宣言をするのです。
 
今回の「本の出版」もその活動の一環なのです。
  
 

お世話になった人への恩返しのため、

憧れている人に近づくため、
これから続く人のために、自分ができることをやりきること。
 
そして、これまでずっと応援してくれていた家族のため、
身近な友だちのため、仲良くしてくれた人、
一緒に親身になって話を聞いてくれた人のためでもあると言います。
 
 
自分の滅多に無い経験を伝えることで、
 
「世の中に恩返しができる」
 
と本気で思っているからこそ、
そこまで真剣に、この出版というプロジェクトにコミットできたのでしょう。
 
 

物語を動かすのは「○○」

 
冷静になって聞いていても、彼の経験は壮絶です。
 
発病したのは、働き盛り、遊び盛りの22歳。
病名は「白血病」。つまり血液のがんです。
 
 
最初は化学療法で乗りきったのですが、
24歳で再発。
このときは実の姉からの骨髄移植で乗りきります。
 
そして26歳で再々発!
骨髄バンクにドナー登録していた人からの移植で乗りきります。
 
 
しかしこの間、肺炎、膀胱炎、
と免疫力低下との壮絶な戦いが続くのですが、
半年間で実に5回連続で手術をせざるを得なかったというのですから、
想像すらできません。
 
どれも簡単な手術ではありませんでした。
 
 
主治医からは、日本一の手術回数であることは間違いないと、
変な太鼓判を押されるしまつ。
 
持ち前の明るさ、たくましさも、さすがに折れかけて、
主治医への不信感や家族に当たったり……。
 
 
それでも無事に退院し、体力が回復してくれば、
 
仲間と夜を通して遊んだり、
バスケットに夢中になったりと
自由な時間を謳歌します。
 
 
ところが、
そろそろ社会復帰を……と思っていた矢先に、
まさかの再発を知りました。

 

再度の入院では、
たくさんの病院スタッフと仲良くなり、
なぜか同世代の看護婦さんが患者である彼のところに
恋愛相談に来たり(笑)
 
そして、そんな看護婦さんたちが突然集まってきて
ベットサイドでのハッピーバースデー・ソングのプレゼント…。
 
 
そんな駆け抜ける20代のストーリーと、
死の病というイメージのガンを跳ね返す「エネルギー」が
織り交ぜられて、

 

いつの間にか、読む人誰もが、
彼の応援団になってしまうのです。
 
 
発売はまだ少し先ですが、
年内にはみなさんにお見せできるはずです。
どうぞ楽しみにしていて下さい!
 
 

 本を出すことは「公人」になること

 
本を出版することを、英語では “ Publish ” といいます。
これは、公(おおやけ)という意味の “ Public ” と同義語です。
 
どういう事かと言うと、一冊の本を著し、世に出すということは、
「著者」になるということであり、「公人(こうじん)」になるということなのです。
 
 自分の意見や体験、考え方(哲学)を人にさらすことで、
ときには批判や誤解もあるでしょう。
賞賛や羨望もあるでしょう。
 
でもその両方を引き受けて、自分の立ち位置を明確にすること。
「自分はこう思う」を世に問うこと。
 
そんな勇気ある行為でもある「出版」を成し遂げた著者(作家)は、
人生のステージをワンランク上げることに成功したといえるでしょう。
 
だからこそ、本の著者は、人から応援されたり、夢が叶うのです。

 

CB


【追記】
その後、大ちゃんの本は無事に出版されたのですが、とても残念なことに、彼が亡くなってからのことでした。
「もう少し良くなってから、ハッピーエンドを書きたい」そんな彼の願いは届かず、ご家族の協力で最後は仕上げました。
でも本当に大ちゃんは頑張って、たくさんの言葉を残してくれました! 太く短く生きた彼の人生の記録、ぜひ一度お手に取って何かを感じていただければ幸いです。

LINEで送る

 - amazon出版, お客さまの声, 企画書, 出版編, 夢実現, 本づくりのキーポイント , , , , , , , ,